2016.2.4
NTC WINTER CUP レポート掲載!
2015.12.4
NTC CUP 第6戦レポート掲載!
2015.12.4
もてぎカートレース 第6戦レポート掲載!
2015.11.6
NTC CUP 第5戦レポート掲載!
2015.10.26
全日本カート選手権 東西統一戦レポート!
2015.10.7
もてぎカートレース 第5戦レポート掲載!
2015.9.16
全日本カート選手権 第5戦レポート掲載!
2015.9.1
NTC CUP 第4戦レポート掲載!
2015.7.29
全日本カート選手権 第4戦レポート掲載!
2015.7.17
もてぎカートレース 第3戦レポート掲載!
2015.6.24
NTC CUP 第3戦レポート掲載!
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NTC WINTER CUP
いよいよ2016シーズンもNTC WinterCupからの始動となった。今年はKTエンジンを搭載したカデットクラス、スーパーSSクラス、SSクラスの3クラスでの開催となり、チームは昨年、X30クラスで参戦していた、加来 匠選手を起用し、優勝を目指して戦うこととなった。
加来は後藤メカと共にオフシーズンのうちから走り込みを行い、万全の状態で今回のレースに挑んだ。週末は雪の予報が出ていたが、雪にはならずに土曜日は雨が降り気温もかなり低い状態での前日練習となった。そんなコンディションでも加来は精力的に走り込み、最後の2セッションにはスリックタイヤで走れるコンディションになり良い感触を得られる走りとなった。
レース当日、曇りベースではあるものの、太陽の日が差し込む天候となった。今シーズンからNTCのレースでは予選が2ヒート制となり、今回は参加台数も多いため、予選もA組、B組の2組となり、決勝進出の24台を選出する。決勝レースのグリッドを決めるプレファイナル、残念ながら予選不通過者にはDEV-2レースも行われ、公式練習とタイムトライアル(今回は公式練習5分+タイムトライアル5分の1セッションで実施)をわせると5つのセッションで戦うスケジュールとなった。ゼッケンで組分けされ加来は公式練習からB組での出走となった。10分間の公式練習&タイムトライアルのセッション、加来は押し掛けでエンジンをスタートさせピットロードを加速していく。しかしコースに入った途端にマシンはストップ。マシンを押し戻してピットでトラブルを修復して仕切り直し。一瞬ヒヤッとしたが、その後は順調に走行を重ね、5分が経過した時点で日章旗が振られタイムトライアルが開始された。加来のタイムトライアルは3番手となり、予選B組3番手ポジションからの出走が決まった。1ヒート目のローリングスタートは綺麗に1回でスタートが決まり、加来はポジションアップを狙うも1コーナー進入で1台のマシンにかわされ4位で1コーナーを抜けていく。オープニングラップはそのままの4番手で終えるもトップ争いは5台での集団で展開された。加来は直ぐに3位ポジションを奪い返し3Lap目の3コーナー進入で2番手に浮上すると、トップを行くCar No.30塚田選手を追いかける。周回を重ねる毎に各コーナー7台に膨れあがったトップ争い集団は順位を入れ替え、予選ヒートとは思えぬほどの白熱したバトルを展開する。加来も一時はトップに立ち、集団を引っ張る形にはなったが、15Lapの予選ヒートを2番手で終える形となった。そして2番手ポジションからスタートの予選第2ヒート。1回目のローリングスタートでは隊列が整わずスタートディレイとなり、2回目のローリングラップでスタートが切られた。2番手アウト側からのスタートの加来は1コーナーで3番手となるが2コーナー進入手前で4番手のCar No.3岩館選手にリアバンパーをヒットされスピン、コースオフしてしまう。加来はすぐさま押し掛けでコース復帰を試みるもエンジンが掛からずそのままマシンを停めて予選2ヒート目をノーポイントで終えた。決勝レースに向けては、2つの予選ヒート獲得ポイントによって決まるため、加来はプレファイナル10番手からの出走が決まった。
お昼のインターバルを挟み、SSクラスのプレファイナルが17Lapの周回数でスタートされた。加来は10番手のポジションからジャンプアップするべく、集団の中に飛び込むも良いポジションが取れず2コーナー立ち上がりは14番手までポジションを落としてしまった。オープニングラップは14番手でホームストレートに戻るが、続く1コーナーから加来の追い上げが始まり、1台また1台と確実に前のマシンをパスし、3Lap終了時点で10番手まで回復する。9番手より前のマシンとは少し間隔が開いているものの、周回を重ねる毎に間隔を詰めて、8Lap目のストレートでは8番手のポジションとなり、4番手争いの集団に追いついた。9Lap目には7番手となり、トップ争いの集団に加わった。11Lap目にはトップが見える5番手に浮上。加来の勢いは止まらない。12Lap目の3コーナー進入で4番手に上がると続く13Lap目の3コーナー進入で3番手に。加来の前にはCar No.30塚田選手とCar No.60のGTドライバー佐々木大樹選手の2台のみとなり、塚田選手と佐々木選手のバトルを静に見ながらチャンスを伺う加来は残り2Lapで塚田選手をかわして2番手に浮上する。前には佐々木選手のみとなるが、ここはさすがの佐々木選手、絶妙なブロックラインを使って加来の追撃を抑え込む。塚田選手も加来の隙を突いてポジションアップを狙う。そして6コーナー進入で塚田選手が加来をかわし2番手に復帰。加来は3番手でファイナルラップを迎える。塚田選手が2コーナー進入で佐々木選手のインを刺そうとするが、見事に封じ込まれ失速してしまう。このチャンスを加来は逃さず3コーナーで塚田選手をパスして2番手浮上。そのまま佐々木選手を狙うがポジションは変わらず、加来は2番手でプレファイナルのチェッカーを受けた。
NTC CUP 第6戦
いよいよ今シーズンのNTC CUPも今回が最終戦となり、我々MPRにとっても今年最後のレース。真原も加来も締めくくりに最高のレースをと意気込んだが、X-30クラスはエントリー台数が少なく不成立となり加来は真原のサポートで新東京入りした。金曜日から走行を予定したが、悪天候の予報になったため、土曜日の走行からチームは走り出した。当初の予報では週末の天気は安定すると見られていたが、土曜日になるとレース日は天候が崩れると言う予報に変わった。土曜日の走行は光貞監督自らもステアリングを握り今年最後の戦いに挑むべくセットアップを進めた。
迎えた決勝日。朝方は降っていなかった雨が、サーキット入りする頃には降り出した。この雨が降り続くのか、予報通りに時々降る微妙なコンディションになるのか、判断が難しい状況の中でマシンをウエットセットに変更し公式練習に向けて準備を進める。公式練習が始まる頃には完全なウエットコンディションとなり、真原はラップを重ねながらウエット路面の確認を進める。しかしマシンは真原の思うようには動かず、なかなかペースが上がらず納得がいかぬままセッションを終えた。タイムトライアルに向けて、真原からコメントを聞き光貞監督と後藤メカはセット変更を進める。セット変更を受け、真原は5分間という短いタイムトライアルに向けてコースイン。パンサークラスのセッションが始まる前から雨量が増え、コンディションはますます悪い状況となり、タイヤの暖まりも悪い状況で真原はタイヤを温めるべく周回を重ねるも、マシンの動きが安定しない。そんな手こずるマシンでアタックを重ねるもタイムトライアルは10番手の結果となった。チームは予選ヒートまでの間で更にセット変更を施し、予選ヒートでのポジションアップに望みを託した。
10番手ポジションからフォーメーションラップをスタートしたが、隊列が整わずスタートディレイとなり再度ローリングラップとなる。2回目のローリングでスタートが切られ、真原はラインをアウト側に取り2コーナー立ち上がりまでに8番手までポジションを上げる。続く3コーナーで1台のマシンがスピンをするが、真原は上手くこれをかわしてチャンスを伺う。6コーナー立ち上がりで1つ順位を上げて7番手浮上。オープニングラップを7番手で戻った真原は周りの様子を見ながらポジションアップを伺う。しかし3Lap目の最終コーナーで痛恨のハーフスピンを喫してしまい、順位を11番手に落としてしまった。しかし真原はここから冷静にペースを上げていきチャンスを伺い、4Lap目の最終コーナーで2台のマシンがスピン・コースオフしているところをかわして9番手に浮上する。6Lapの1コーナー進入で1台をパスして8番手のポジションを取り戻した。上位陣がスピンやマシントラブルで順位を落とす中、真原は安定した走りを見せ、最終ラップのモナコヘアピンでは前を行くマシンをパスし、予選ヒートを4位で終えた。
お昼のインターバルをはさんで決勝ヒートのスケジュールが進行する。コースイン前に上空は少し明るくなりはじめ
雨も小康状態になってきたものの、ウエット路面のコースコンディションは変わらず、水量も多い状況でレース展開も難しいことが予想される。4番手グリッドからローシングラップを開始し、隊列を整えてスタートのタイミングを図る。決勝ヒートは1回でスタートが決まり、真原は1コーナーに向けてイン側へラインを取り4番手のポジションをキープして1コーナーをクリアしていく。3番手のマシンにタイミングを合わせながら4コーナーを立ち上がり、バックストレートから5コーナーで並びかけながら、6コーナー進入で3番手のマシンをパスする事に成功し、オープニングラップを3位で終える。1位から3位の真原までは、ほぼ等間隔でラップを重ね勝負どころを伺う。今回の最終戦はいつもの15Lapより2周回多い、17Lapでの決勝ヒートとなるため、チャンスは十分にある。真原は慎重に周囲の状況や路面コンディション、タイヤの状態を見ながら徐々にペースを上げて2番手を追いかける。4Lap目から少しづつ2番手のマシンとの差を詰めていき、8Lap目には完全に射程距離に入りポジションアップのタイミングを図った。そして6コーナー進入で順位を入れ替えるものの、クロスラインを使われ立ち上がりでは先行を許す。9Lap目、10Lap目とプッシュするが、水量の多いコースコンディションではチャンスも少なく、逆に真原のペースが上がらなくなってきた。どうやら、タイヤがヒートし始めてペースを上げることが難しい状況のよう。レース後半、再度ペースを上げて2番手との差を詰めていくが順位を入れ替えるところまではいかず、最終戦を3位でフィニッシュした。
もてぎカートレース 第6戦
決勝当日、日没が早い関係上、タイムスケジュールの開始時間も何時もより早く始まった。朝の公式練習では気温が低く、タイヤの暖まりに時間がかかり思うようにタイムが上がらない状況ではあったが、真原は精力的に周回を重ね、徐々にタイムを上げて行く。このセッションでは過去にチームに在籍して共に戦ったCar No.14田中玲於奈選手の調子が良く、周回毎に真原とトップタイムを塗り替えながらセッションを終えた。X-30クラスの加来も周回を重ねてタイムを刻んで行くが、トップグループとのタイム差を見ると納得のいくタイムではなくタイムトライアルに向け、自分の走りを分析しながらどのようにタイムを積めていくか考えた。天候は晴れて良いものの、この時期のもてぎの気温は低くタイムトライアルが開始される時間も徐々に暖かくはなってきたが、まだ十分なコンディションとまではいかず、真原はいつものような先頭でコースインして周回を重ねる。やはり殆どの選手が7分間のセッション後半でベストラップをマークしていく。真原も最終ラップに40.497を記録するが、この週末、好調の田中選手に0.223秒及ばずタイムトライアルを2番手で終えた。X-30クラスは参加台数が多く、タイムトライアルはA、Bの2グループに分かれてのアタックとなり、加来はBグループでの出走となった。コースインするとアタックを開始すべく良いポジションを捜しながらアタックのタイミングを捜す。7Lap目に39.102をマークするも全体で14番手というポジションでタイムトライアルを終えた。
そして迎えたパンサークラスの決勝第1レース。真原は2番手グリッドからコースに出ると、ローリングラップで十分にタイヤを温め、スタートのタイミングを図る。しかしなかなか田中選手も真原もタイミングが合わず、3回のスタートディレーでフォーメーションラップを重ねた。気になるところは3番手スタートのCar No.81高橋選手もこの週末は調子が良さそうで田中選手の背後にピタリとつけてチャンスを伺う。しかし4回目のスタートも隊列が整わずにスタートディレー。5回目でようやくレースがスタートとなり、真原は一気にダッシュを決めて1コーナーにトップで飛び込んだ。2番手には田中選手が続き接戦が予想されたが、2コーナーの立ち上がりで真原のマシンの加速が鈍る。すかさずキャブレターを調整するもマシンのスピードは落ち、3コーナーから4コーナーにかけて一気に失速してしまい4コーナーを抜けた先で真原はマシンを止め、突然のエンジントラブルによって第1レースを失ってしまった。
X-30クラスの予選ヒートは33台のマシンが出走するので大混戦が予想される。加来は14番手の位置から上位を狙う。しかし1Lapでは隊列が整わず、2Lap目で予選ヒートのスタートが切られた。加来はスタートを上手く決めて3コーナー進入までに10番手までポジションを上げて3コーナーに進入したが前後で多くのマシンがスピン、接触をして大混乱との中、上手く混乱を切り抜けたがすぐさま赤旗が掲示されて予選ヒートは中断。15分のインターバルを経て予選ヒートは再開となった。再スタートも2回目のローリングで正式スタートが切られ予選ヒートが始まる。加来は12番手でオープニングラップを終えてストレートに戻ってくる。しかし、やはり混戦の状態は変わらず順位を入れ替えながら周回を重ねていく。しかし思ったようにはポジションを上げる事ができず、予選ヒートを11番手で終えた。
X-30クラスの赤旗中断の影響でお昼のインターバルが短くなったが、チームはその時間を使って真原のマシンをチェックして決勝第2レースに備えた。第1レースでタイムが計測されていないため第2レースのグリッドは15番手となり最後列からのスタートとなる。第2レースも3回目のローリングでスタートが切られ、真原は猛ダッシュを決めて3コーナーまでに12番手に浮上した。2Lap目の1コーナー進入で更に1台をパスし11番手。真原の快進撃はスタートしたばかり。3Lap、4Lap、5Lapと立て続けに毎周1台づつパスして7Lapを終了した時点で6番手にまでポジションを上げた。10Lap目には3番手争いの集団に追いつき6コーナーで1台をパス。11Lap目のホームストレートで更に1台をパスして4番手に浮上する。そして最終ラップ。3番手のCar No.20鈴木選手とは若干差があったものの、真原はみるみるうちにその差を詰めて、9コーナーの進入で鈴木選手のインを刺して3番手になると、そのまま押さえきって、3位でチェッカーを受けた。そして2年連続でシリーズタイトルを獲得することとなった。
この日最後の決勝レースとなったX-30クラス。長いフォーメーションの隊列はなかなか整う事ができずに、4回目のローリングでスタートが切られた。加来はオープニングラップを11番手のポジションをキープしたままで終え、追撃態勢に入る。2Lap目の3コーナー進入で1台パスして10番手に浮上。9コーナー立ち上がりで前方のマシンがスピンを喫した隙に9番手のポジションに。続く3Lap目の1コーナー進入で更に1台をパスして8番手に浮上すると、様子を見ながらポジションアップのタイミングを図る。そして6Lap目の6コーナー進入で1台を攻略して7番手に。大きな3番手争いの集団に追いついた加来は慎重に仕掛けるタイミングを伺いながら周回を重ね、13Lap目には5番手まで順位を上げるも追撃はここまでとなり、加来は5番手でレースを終えた。
NTC CUP 第5戦
安定した秋晴れのもと、決勝日の朝を迎えタイムスケジュールは進行していく。タイムトライアルで真原はいつものように1番でコースイン。自分のペースでタイヤに熱を入れてアタックのタイミングを伺う。周回を重ねる毎にペースを上げて38’533を記録。タイムトライアルを3番手で終えた。続く予選ヒート、真原は3番手のポジションからローリングラップを開始。スタートのタイミングを上手く合わせて1コーナー進入でCar No.10山平選手をパスして2番手に浮上。そのままの勢いでトップを攻め立てる。真原は抜くチャンスをうかがいながらトップにプレッシャーをあたえる。しかし5Lap目に入ったところで、真原に対してオフィシャルからオレンジボールの旗が掲出された。何らかの原因でリアバンパーのボルトが折れてしまい、バンパーを引きずった状態での走行に対しての警告で、真原はこの警告を受けてピットに入りそのままチェッカーを受けること無く、予選ヒートを終える事となってしまった。
お昼休みのインターバルでマシンを修復し、決勝レースに向けての準備を進めた。真原は決勝に向けて気持ちを切りかえ、自信をもって8番手のスターティンググリッドについた。1周のフォーメーションラップで隊列が整わずスタートディレイとなり、再度フォーメーションラップとなったが2回目のスタートもミススタートとジャッジされ3回目のスタートでようやくスタートが切られた。真原はスタート後の1コーナー進入で2つポジションを上げて6番手に浮上。2Lap目の1コーナー進入で5番手のマシンのインを突くもラインを閉められてそのままの順位で1コーナーをクリアし、続く3コーナーで上手くインを刺して5番手にポジションアップした。1番手のマシンから5番手の真原までがトップ争いの集団となり、接近戦が繰り広げられる。そして7Lap目の3コーナー進入でインを刺して真原は4番手に浮上。9Lap目の3コーナーで3番手のCar No.10山平選手のインを刺したが、ここで2台は接触を喫してしまいコースオフ。すぐにコース復帰するも真原は5番手にポジションを落としてしまった。ここから残り周回、真原はプッシュして4番手のマシンを追うが、コースオフによってできてしまったギャップは大きく5番手のままでチェッカーを受けることとなった。
全日本カート選手権 東西統一戦
木曜、金曜の特別スポーツ走行枠を走りきり、土曜午前の特別スポーツで午後から行われるタイムトライアルへ向けセットの確認、路面状況の確認を行った。スポーツ走行から加来は調子を上げてきており、良い流れを掴みつつあるものの、今大会では今までレースを戦った事が無い西地域の選手も大勢おり、なかなか展開の読めないレースになることが予想される。公式スケジュールからは、34台のエントリーを受付時に抽選でA、Bの2グループに分けての走行となり、加来はBグループで出走することとなった。加来が出走するBグループは比較的、西地域の選手が多く、接戦が予想されたが、加来は8Lap目に50’872をマークしてBグループ4番手となった。両グループのタイムを一度整理し、改めて翌日の予選ヒートに向けてのグループ分けが行われたが、加来はBグループ5番手に変更は無く、決勝に向けて良い流れを掴んで土曜日のスケジュールを終えた。
レース当日、朝は涼しいものの、時間が経つにつれ気温も上昇しタイヤのマネージメントがレースの状況を左右することが想定され、予選ヒートの前に行われる10分間のウォームアップ走行ではそれらのことを考えて走行を行った。このセッションで加来は50’600をマークして2番手となった。トップからは0.131のギャップで、手応えを十分に感じられる結果となった。予選ヒート、加来のグリッドは総合5番手。クリーンスタートを決めた加来はポジションをキープしてオープニングラップを終え、上位を伺う。トップ2台に先行を許すも3位争いは加来を含めた9台とかなりの混戦模様となるが、2Lap目の25R進入で加来は4番手に浮上する。その後、順位を入れ替えながらバトルを繰り広げるも、4Lap目の最終コーナーで5位に順位を落としてしまう。加来の前を走るのはCar No.28佐藤選手。チャンスを伺いながら仕掛けるタイミングを図るも、なかなか佐藤選手に詰め寄ることができず、予選ヒートBグループを5番手で終えた。これにより予選ヒート総合9番手となり、決勝ヒートのスターティンググリッドが決まった。
お昼のインターバルと各クラスの決勝レースを挟み、全日本FS-125クラスの決勝レースが行われた。ローリングラップは1回で綺麗に決まり決勝ヒートのスタートが切られた。スタート直後の1コーナーでは加来の直前のマシン数台が絡みコースアウト。加来は上手くこれを避けて1コーナーを抜けていく。この時点で加来は8番手となり、前を追う。そして最終コーナー立ち上がりで1台をパスしてオープニングラップを7番手で終えた。さらに2Lap目の最終コーナー進入で1台をパスして6番手に浮上。加来の前にはCar No.28佐藤選手が立ちはだかる。佐藤選手を含め4番手争いが激化している11Lap目の1コーナー進入でCar No.36一条選手をパスして5番手にポジションアップ。この間にトップのCar No.23環選手は逃げをうって独走態勢を築きはじめる。2番手のCar No.21三澤選手を先頭に加来までが実質2番手争いの集団になりつつ間合いを詰めていく。加来は監督からアドバイスを受けた「冷静に!」と言う言葉を忠実に守り、タイヤマネージメントに最新の注意を払いながらも、勝負のタイミングを待つ。そして14Lap目の最終コーナー進入でCar No.12名取選手をパスして4番手のポジションを奪い取る。追いすがる名取選手を振り払いながら、佐藤選手との間合いを詰めていく。ここで加来は焦ること無く、佐藤選手の状況を見ながら仕掛けるチャンスを待った。佐藤選手も加来からのプレッシャーを感じたのか、後半はタイヤの状況が非常に厳しそうな状況となり、これを加来は見逃さず最終ラップにスパートをかけて佐藤選手に更なるプレッシャーを与え、S字コーナーから一気に間合いを詰め25Rで佐藤選手がラインを締めて来ることを想定し、続く10Rで一気にインを刺して3番手のポジションを奪い、そのまま抑え込んでチェッカーを受けた。加来にもチームにとっても全日本選手権初の表彰台を獲得することとなった。
もてぎカートレース 第5戦
レース当日、朝は冷え込んだが天気予報は晴れて気温もそこそこ上がってくると言う事で、タイヤの管理も入念に行いながらレーススケジュールを開始した。パンサークラスの真原は公式練習から好調さをアピールし、ただ一人40秒台を記録してトップタイムでセッションを終えた。加来もタイムトライアルに向けて走りのイメージを組み立てながら、マシンをチェックして走行を終えた。タイムトライアル、いつも通り真っ先にコースインして自分の流れを作りながらタイムアタックを行った真原は、7Lap 目に40.350のタイムを記録してトップに立つとアタックを終了。
そのままセッションは終了し決勝第1レースのポールポジションを獲得した。2番手には一昨年MPRのドライバーとして参戦していたCarNo.14田中玲於奈選手、3番手には真原とシリーズタイトルを争うCarNo.3石井誠選手となった。続くX-30クラスのタイムトライアル。加来も一番にコースインして周回を重ね、4Lap目に38.846を記録して7番手となった。トップとは0.243の差で十分にトップ争いのできるポジションとなった。
パンサークラスの決勝第1レース。ポールポジションの真原を先頭にフォーメーションラップに向かい隊列を整える。最終コーナーを立ち上がりスタートを切るが、真原の加速タイミングが少しだけ早くスタートディレイとなり、もう1周のローリングを経てクリーンスタートが切られた。真原は絶妙なタイミングでスタートして2番手以下を引き離しにかかる。2番手にはCar No.14田中選手をかわしてCar No.3石井選手がポジションアップ。田中選手も石井選手に食らいつきバトルがはじめる。この隙に真原は差を広げにかかりトップをキープする。田中選手が少しづつ遅れトップ3は等間隔の差になるが、石井選手はファーステストラップを記録しレース終盤、真原に詰め寄ろうとするが真原はそのまま逃げ切りトップチェッカーを受けた。しかしレース中のトップタイムは石井選手が記録し、第2レースのポールポジションは石井選手となった。真原はフロントロー2番手のポジションからのスタートとなる。
X-30クラスの予選ヒート、加来はスタートを上手く決めて1コーナーへ進入するも混戦でポジションをキープするも2コーナーを立ち上がり3コーナー進入までにはポジションを1つ上げて6番手浮上。6Lap目の6コーナー立ち上がりで2位争いの集団の間隔が一気に詰まりポジションアップを図る。7Lap目の1コーナー進入でストレートのスリップから抜け出て前のマシンをパス。これで5番手に浮上することになった。その勢いで第2ヘアピン進入でさらに1つポジションを上げて4番手に浮上。更にポジションアップを狙い前を行くCar No.24今川選手にチャージをかけるが今一歩届かず、4番手で予選ヒートのチェッカーを受けた。
他のクラスではアクシデントがあり、2度の赤原中断があったため、お昼のインターバルはいつもより20分間短く
なり、午後のスケジュールはオンタイムで開始された。パンサークラスの決勝第2レース、真原は2番手のポジションからスタートし、石井選手に続いて1コーナーへ進入する。3番手には田中選手と第1レースを同じ顔ぶれのトップ3でレースを引っ張る形となる。真原は石井選手との間合を図りながらオーバーテークのチャンスを冷静に待ち4Lap目の3コーナーで仕掛けるものの、ここは石井選手がラインを塞ぎしのぐが、5Lap目のホームストレートでスリップにつき、1コーナー進入で石井選手をパスする事に成功。石井選手も負けじと真原に迫ろうとするが、真原はこれを振り切り、その後はつけいる隙を与えずにレースを走りきりトップでチェッカーを受けた。
そしてこの日最後のレースとなるX-30クラスの決勝レース、加来は4番手グリッドからローリングラップを開始したが、隊列が整わずスタートディレイとなり、2回目のローリングでスタートが切られた。クリーンなスタートで混乱も無く、加来は4番手のポジションをキープしてオープニングラップを終える。そして2Lap目の5コーナー進入で前のマシンのインを刺して3番手に浮上。トップから3番手の加来までは、ほぼ等間隔だが、後の4番手以降は接近戦となり油断できない。レースはそのままの順位で最終ラップを迎えるが、3コーナーを抜け4コーナーにさしかかるところで突然、スロットル系のトラブルに見舞われてしまいコースオフを喫してしまった。一旦はマシンを止めるものの、再スタートを試みコース復帰するがゆっくりとしたスピードでチェッカーを受けること無く、パークフェルメへマシンを運びレースを終えた。
全日本カート選手権 第5戦
今回の公式スケジュールも、土曜日に公式練習、公式車検、タイムトライアルまでが行われ、日曜日に予選ヒートと決勝レースが行われる2Dayのプログラムとなっている。特別スポーツ走行でマシンの最終確認を行い、公式車検を受けた後に公式練習を走行、7分間のタイムトライアルが始まった。加来はコースインして入念にタイヤに熱を入れ、アタックのタイミングを図りながらポジションを探る。そして4Lap目に0’40.375を記録して7番手のポジションとなった。トップはCar No.28佐藤選手で40’268。加来との差は0.107で、9番手のCar No.34荒川選手までトップからの差が0.2秒以内と接戦が予想されるタイム差となった。
レース当日、天気予報では曇りから雨が降るとなっており、雨の降り出すタイミング、雨量を気にしながらレーススケジュールが始まった。10分間の公式練習でマシンのセットや路面状況を確認し、KFクラスの決勝レースの後に行われる予選ヒートに向けて流れを組み立てる。全日本FS125クラスの予選ヒートは11時40分からと少し時間が空くが加来はコンセントレーションを高めて予選ヒートに挑む。ダミーグリッドから各マシンはスタートしてローリングラップに入り、8?9コーナー辺りから隊列を組み始める。最終コーナーを抜けると予選ヒートはそのままスタートを切り一斉に1コーナーへとなだれ込む。スタート直後は混乱も無く7番手のポジションをキープした加来だったが、2コーナー立ち上がりから3、4コーナーを抜ける時点で10番手前後まで順位を落としてしまうが、予想通りの混戦で1つのコーナーで順位が入れ代わるオープニングラップを終え、コントロールラインを通過した時点で加来は8番手。2Lap目に9番手にポジションを落とすが、4Lap目の8コーナーで8番手に回復する。続く5Lap目の5コーナーで7番手に浮上し、更に上位を目指す。9Lap目の5コーナー進入でCar No.13児玉選手をパスして6番手に。その後、5番手のCar No.34荒川選手を追い接近戦をするが、決定力に欠けて順位を上げる事ができず6番手でチェッカーを受けた。
お昼のインターバルと各クラスの決勝レースを挟み、全日本FS-125クラスは26Lapの決勝レースが15:20から行われた。決勝が行われる頃に雨が降り出すと言う情報もあり、ギリギリまで天候を睨みながら準備を進めたが結局、雨は降らないまま決勝のローリングラップが始まった。最初のローリングラップでは隊列が整わずスタートディレイとなり、2回目のローリングでレーススタートとなった。加来はベストなタイミングでスタートを決め、1コーナーのインを攻め込み、4コーナー立ち上がりまでに4番手までポジションを上げることに成功。オープニングラップは4番手でコントロールラインを通過。加来の前にはポールスタートのCar No.28佐藤選手が2台のマシンにパスされ3番手を走行。加来は佐藤選手の背後にピタリとつけて攻略を狙う。そして2Lap目の4コーナー進入で
佐藤選手のインにズバッと飛び込んでパスすることに成功。これで3番手に浮上した。7Lap目の4コーナー進入で加来のインに飛び込んできた佐藤選手にかわされるが、佐藤選手は勢い余って2番手のCar No.11角田選手のリアに乗り上げる格好となりコースアウト。直ぐにコースへ戻るも順位を大きく落とし、結果、加来は3番手のポジションをキープした。その間にトップのCar No.23一條選手との間隔が少し開いてしまったが、加来は諦めずに2番手の角田選手を攻め立てる。そして9Lap目の5コーナー進入で角田選手のインに飛び込み2番手に。角田選手も必死に加来の背後からポジションを取り戻すべく猛チャージをするが、加来はこれを抑え込みながらトップを追う展開となる。トップとは少し間隔がある加来はプッシュしてトップに挑むが19Lap目の4コーナーで、順位を落としていた佐藤選手が加来を攻め、インを突いて2番手のポジションを奪った。続く7コーナー進入ではCar No.22武井選手にも抜かれてしまい4番手にポジションダウン。更に20Lap目の4コーナー進入でCarNo.12名取選手にパスされてしまい5番手に。加来は序盤でタイヤを使ってしまい厳しい状況となってしまった。2番手の佐藤選手から5番手の加来までは等間隔での展開が続き、その後追い続けるが少しづつ名取選手との間隔が開き、そのままのポジションでチェッカーを受けることとなった。
NTC CUP 第4戦
お盆休みも終わり、夏も後半に向かってきた新東京サーキットでNTC CUP Rd.4が開催された。今回もチームは金曜日からサーキットへ入り、走り込みを行い、セットアップを進めることとなった。前回のRd.3で自身NTC初優勝、それも各セッションで1位を守り抜いての完全勝利を納めた真原のマシンには3Kgの「ハンディウエイト」が積載された影響もあってか、様々なセットアップを試すものの、真原のイメージ通りにマシンが反応せず苦労を重ねた。一方の加来もマシンの走らせ方、乗り方を色々と考えてトライしながらセットアップを進めるが、なかなか纏めきることが出来ない様子で、気温や路面状況が要因なのか不安が残る。
前日の真夏日からうって変わり朝からどんよりとした曇り空となった決勝当日。雨の心配は無さそうで時折、日差しも見える状況だが、前日までのコンディションとは違うため、気温や路面状況を想定しながらセットアップして
7分間の公式練習をパンサークラスの真原、X-30クラスの加来は走り、タイムトライアルに向けて確認を行った。タイムトライアルは5分間。真原はコースするとタイヤを温め、アタックのタイミングを図りながら周回してクリアなポジションでアタックを行う。そしてクールダウンしながら再度アタックのタイミングを見つけてアタックし、0’38.838をマークして5番手となりタイムアタックを終えた。X-30の加来は、ゆっくりとコースインして周回を重ねてアタックのタイミングを見つける。何度かアタックとクールダウンを繰り返しで記録したのが0’37567と言うタイムで4番手となった。
パンサークラスの予選ヒートのスタートは隊列が1Lapでは整わずスタートディレーで2回目で正式スタートが切られた。真原はスタート直後の1コーナーで順位を1つ上げて4位へ。そのままの順位でオープニングラップを終えるとトップ争いの3台を追いかけるが、トップのCar No.1石谷選手のペースが良く、徐々に2位以下との差を広げにかかる。2番手争いの中で真原はポジションを上げるべくチャンスを伺うが、ハンデウエイトが効いているのか、決定力に欠け、なかなか仕掛けるチャンスが見出せずに苦労しているようだ。徐々に間隔が広がり厳しい状況の中で真原は4番手でチェッカーを受け予選ヒートを終えた。X-30クラスも2回目のローリングでスタートが切られ、加来は
上手くタイミングを合わせて1コーナー立ち上がりでは2位浮上。しかし、最後尾からスタートしたCar No.8色川選手が2コーナーの進入で加来のインを刺しで2位へ。加来は3番手となる。ポールからスタートしたCar No.17皆木選手は逃げて2位以下との間隔を広げる。3Lap目の6コーナー進入で色川選手のインを刺して2位浮上となるが、
立ち上がりでラインをクロスさせて逆転されてしまう。続く4Lap目の1コーナー再度ポジションを奪い返すが、
続く3コーナーでは色川選手にインを刺されてポジションダウン。そこへCar No.1佐藤選手も加わり、5台での2番手争いに発展した。5Lap目の3コーナー進入で色川選手をかわすと2位へ再度浮上したが、執ように追い迫る
佐藤選手を押さえながらトップを追いかける。そのまま少しづつ後との差を広げながらポジションを守り、2位で
予選ヒートのチェッカーを受けた。
お昼休みを挟み、決勝ヒートのスケジュールが始まった。パンサークラスの決勝を4番手のポジションからスタートした真原。決勝もなかなか隊列が整わず3回目のローリングでスタートが切られた。真原はスタートのタイミングこそ悪く無かったが、1コーナーから3コーナー立ち上がりまでに6番手まで順位を落としてしまい、苦しい展開が予想された。2位争いの集団につけるものの、やはりハンデウエイトが効いてるのか、決勝前に対策として行ったセット変更が上手く行かなかったのか、なかなかペースが上がらない。5Lap目くらいからは後方からの追い上げを押さえながら前を追うが少しづつ間隔が開く。残り2Lapで前の集団に追い着くが勝負を仕掛けるところまでは行かず、そのまま6番手でチェッカーを受けた。
この日、最後のレースとなったX-30クラスの決勝。加来はフロントロー2番手のポジションからローリングラップをスタートした。オープニングラップは2番手のポジションを守りトップのCar No.17皆木選手を追うが、皆木選手のペースは速く、加来との間隔を広げていった。背後からはCar No.5青山選手が迫り、2Lap目の1コーナーで加来のインを刺して2番手となるが、6コーナー進入で加来は青山選手からポジションを奪い返して2番手に戻る。しかし3Lap目の6コーナー進入で青山選手をかわしたCar No.11布施選手にかわされ3番手にポジションダウン。6Lap目の1コーナーで布施選手のインを刺して再び2番手を取り戻し引き離しにかかる。しかし背後にはCar No.1佐藤選手がかなりのハイペースで追い上げポジションを上げ手来る。11Lap目の6コーナーで3番手の布施選手をかわして加来の背後に迫る佐藤選手が徐々に加来との間隔を詰めていく。15Lap目の2コーナーで佐藤選手は加来のインを刺して2番手のポジションを奪う。加来は必死に食らい付き勝負を仕掛けると、6コーナーで佐藤選手がミスをして失速してしまう。その隙に加来は6コーナー立ち上がりからビレルコーナにかけて佐藤選手をパスし、モナコヘアピンへ進入。そのインに佐藤選手が飛び込んで来て2台はアウト側へはらんでしまう。その間隙を突いて布施選手が2番手に浮上。佐藤選手が3番手、加来は4番手に順位を落としてしまう。最終ラップ、加来は佐藤選手に勝負を仕掛けるが抜くことは出来ずそのまま4番手でチェッカーを受けた。しかしレース後にCar No.11布施選手に対してプッシングの裁定が下り、順位降格のペナルティが科せられて加来は繰り上げで3位表彰台となった。
全日本カート選手権 第4戦
今回の公式スケジュールでは、土曜日に公式練習、公式車検、タイムトライアルまでが行われ、日曜日に予選ヒートと決勝レースが行われる2Dayのプログラムとなっている。20分間設けられた特別スポーツ走行でマシンの最終確認を行い、公式車検を受けた後に公式練習を走行。15時を過ぎてから7分間のタイムトライアルが始まった。加来はゆっくりと集中力を高めながらコースイン。タイヤに熱を入れながらアタックの間合いをはかり周回を重ねる。しかし、アタックするに十分なポジションを取れないまま無情にも7分間のセッションは終了し、5Lap目に記録した0’43.227で6番手となった。
レース当日、晴れて暑い1日が始まった。予選ヒートは6番手のポジションからスタートとなる加来は、スタートで上手くタイミングを合わせたが、前のライバルを抜くには至らずに6番手のポジションをキープ。最終コーナーで1台のマシンをパスすることに成功して5番手に浮上した。更に3Lap目の最終コーナーで順位を1つ上げて4番手に。その後、1位から7位までのマシンは、ほぼ等間隔で周回を重ねながらチャンスを伺う。予選ヒートも中盤にさしかかった9Lap目の最終コーナーからホームストレートにかけて、加来の背後からCar No.5小川選手が襲いかかり加来をパス。これで加来は5番手にポジションダウンとなった。その後2台は接近戦のバトルを最後まで見せるが加来は小川選手を捕らえるまでは届かず、5番手のポジションで予選ヒートを終えた。
お昼のインターバルを挟み、24Lapの決勝レースが行われた。最初のローリングラップでは隊列が整わずスタートディレイとなり、再度ローリングラップとなったが2回目のスタートもディレイ。3回目のスタートは綺麗に決まり加来もベストなタイミングでスタートを決めることができ、一気に2番手にジャンプアップ。そのままの順位でオープニングラップを終え、トップを猛追する加来は3Lap目の1コーナーから2コーナーにかけて上手くラインを入れ替えてトップのマシンをオーバーテークすることに成功。しかし2コーナー立ち上がりからS字コーナーでのライン取りで抜き返されて2番手に。続く6コーナーでは3位のマシンにインを刺されて順位を落としてしまった。加来の背後にはCarNo.28佐藤選手が続き、4台でのトップ争いが白熱。4Lap目の最終コーナーで佐藤選手の先行を許すものの、4台は激しく順位を入れ替えながら後続を引き離しにかかる。7Lap目の6コーナー飛び込みで、ラインを開けた佐藤選手のインを突き、さらにトップ争いの2台のインを突いたが少し無理をしたせいか、若干の接触があり、佐藤選手ともう1台のマシンが順位を落とすことになってしまった。加来はバランスを取り戻して3番手のポジションでレースに戻りトップを追う。12Lap目の最終コーナー進入でポジションを取り戻すべくハイペースで追い上げてきた佐藤選手にかわされてポジションを4番手に落とした。その後、何度か3位争いでポジションを入れ替えながら力走するものの、24Lapのレースを4位でチェッカーを受けた。しかし、6コーナーでのアクシデントが「危険行為」とジャッジされてしまい、リザルトは3順位降格の7位となってしまった。
もてぎカートレース 第3戦
レース当日は、前夜から降り出した雨が朝方まで残り、予報がころころと変わる読みづらい天候となった。しかし、ドライバーブリーフィングの始まる午前8時頃には雨も上がり、予報によっては夜までは降らないとも。公式練習はウエットコンディションでの走行となったが、路面は徐々に乾きだしてタイムトライアルのセッションはほぼコース上はドライコンディションに回復し、雨の降り出す心配も薄れたため、メカニックの素早い作業でマシンセットをウエットからドライセットへ変更。タイムトライアルではスリックタイヤを履きコースイン。今回のX-30クラスは25台の出走となり、タイムトライアルをAグループ、Bグループに分けての走行となり、加来、真原共にAグループでの出走となった。2台は周回を重ね、時には加来が真原を引っ張る形でタイムアタックを行い、加来は39’978をマーク。真原は40’352を記録してタイムトライアルを終えた。この結果、総合で加来が14番手、真原は23番手のポジションからの予選ヒート出走が決まった。
お昼のインターバルを挟んで行われた決勝ヒート。夜まで雨は持ちそうと言う予想ではあるが、空には黒い雲が現れ、今にも降り出しそうな天候となり、X-30クラスのスタート時点で細かい雨が少し落ち始めたが、それ以上に天候が崩れることも無く、レース進行はスタートした。決勝レースも1回のローリングでは隊列が整わずスタートディレーとなり、2回目のローリングでスタートを切った。加来はスタート直後こそ順位をキープしたものの、4コーナー立ち上がりで少しラインを外してしまい、その間をつかれて12番手にポジションを落としてしまった。しかし、2Lap目のホームストレートから1コーナー進入にかけて、2台のマシンをパスして10番手に回復すると3Lap目の3コーナーで1台をパスして9番手に浮上。さらに11Lap目の複合コーナーで1台をパスして8番手に順位を上げたが、その後は等間隔でのバトルが続いて8番手のままでチェッカーを受けた。真原も最後列からのスタートとなってしまい、苦戦を強いられたが、粘り強く走って18番手でチェッカーを受けた。
NTC CUP 第3戦
決勝レース当日。天気予報はお昼頃から雨予報となっており、予選ヒートがギリギリでドライかウエットと言う微妙なコンディション変化が予想された。公式練習でも真原は好調さをキープして決勝レースに向けて良い流れを作って行く。加来もマシンセッティング変更を確認し、良いセット方向になっている事を確認できた。タイムトライアルで真原は、0’38.348と言うタイムを叩き出し、1番時計をマークした。加来はアタックする位置撮りが悪く、タイムが伸び悩み0’37.354というタイムで6番手。パンサークラスの前に行われていたSSクラスの予選ヒート時に雨が降り出し、赤旗中断となり、残り1周だった為にそのまま終了。と同時に雨脚も強くなりあっという間にコースは完全なウエットコンディションとなった。15分ほどスケジュールがディレーとなり、ウエットセットに変更する作業時間が設けられた。先頭からスタートする真原にとっては有利な展開。雨は上がったものの真原は終始2番手との間隔を見ながらペース配分を行い、そのままチェッカーを受け決勝ヒートのポールポジションを獲得した。X-30クラスの予選ヒートが開始される頃には、路面も乾き始め加来を含めた2台のマシンのみがレインタイヤで出走。しかし、雨が降り出すことはなく、スリックタイヤを履くライバル達のペースには到底追い着かず、レインタイヤを痛める前にピットへ戻り予選を終える事となった。
短めのお昼休みを挟み、決勝ヒートのスケジュールが10分遅れで進行した。またもや、SSクラスのスタート直前に強い雨が降り出し、一気にコースは至る所に水たまりが出来るほどのウエットコンディションとなってしまった。パンサークラスのスタートは真原のコントロールでローリングが開始され、1回のスタートディレーの後、スタートが切られた。オープニングラップから真原のペースは安定し、後続をぐんぐん引き離す。10Lap目には0’46.095のファーステストラップも記録し、雨のために12Lapに周回数が減算された決勝ヒートを2位に6秒もの差をつけて制した。タイムトライアルから一度もトップの座を明け渡す事無く、完全優勝の形でNTC CUPでの初優勝をかざった。
X-30クラスの決勝ヒートも完全なウエットコンディションでレース進行が進み、加来は7番手のポジションから追い上げを図る。1回目のローリングでは隊列が整わず2周目のローリングへ。加来は上手くタイミングを合わせるも前のマシンを抜くまでには至らず、7番手ポジションのままでオープニングラップを終える。2Lap目の3コーナー進入でCar No.5青山選手をパスして6番手に浮上。そのままの勢いでCar No.30塚田選手をバックストレートでパスして6コーナーへ。これでポジションを5番手とした加来は、さらに上位を狙うべくプッシュする。3Lap目の6コーナーでCar No.11布施選手をパスして4番手となった。しかし、上位3台のペースからは少し遅れてしまい
徐々にその間隔は広がっていく。それでも諦めずにプッシュするが15Lapに減算された決勝を4番手のまま終えることとなった。
全日本カート選手権 第3戦
レース当日、夜中から明け方にかけて雨はサーキット入りする前には上がり曇り空となった。予報では一時、雨も予想されたが、時折日差しが刺し、曇りベースではあるが蒸し暑く雨の心配は無くなり、ドライコンディションでのレーススケジュールとなった。
10分間の公式練習でマシンの確認をする加来だが、思うようにタイムが伸びて来ない。どうやら症状は若干違うがエンジンの不調は治りきっていないよう。また、明け方の雨で路面コンディションが変わり若干のセット変更と対応策を光貞監督と後藤メカニックが相談し、タイムトライアルに向けて行う事となった。そして7分間のタイムトライアルが始まると、コースインした加来は入念にタイヤに熱を入れてタイムアタックのタイミングを図る。加来は39’386を記録するも、トップからコンマ5秒落ちで16番手となった。
他クラスの予選ヒートで4台のマシンが絡むクラッシュが発生し、1名のドライバーが怪我をしたため、大幅にタイムスケジュールが遅れ、先にお昼休みを挟んで予選ヒート、決勝ヒートが行われる事となった。16番手のポジションからローリングスタートを切った加来は、少し間合いを取って加速を重視してパッシングポイントを探った。3コーナー立ち上がりから4コーナー、S字区間、最終コーナーと上手くライバル達をかわして1Lap終了時点で11番手までポジションを上げることに成功。2Lap目の1コーナーで更に1台をパスして10番手に。3Lap目の3コーナーで9番手に浮上すると、5Lap目の1コーナーで8番手まで順位を上げた。前を行くCar No.99三浦選手とのギャップは若干広いものの、加来は諦めずに猛追。8Lap目のS字で前を行くライバルが1台スピンを喫して7番手に浮上。しかし、一時後続にパスされてしまい9番手にポジションを下げたが、直ぐに回復して7番手に順位を戻したが、追い上げはここまでとなり予選ヒートを7番手で終えた。
決勝ヒートに向けて、若干のセット変更を行いコースに送り出された加来。7番手ポジションからローリングを開始してチャンスを伺う。オープニングラップで1つ順位を上げた加来はトップ争いの集団に食らいつく。2Lap目の4コーナーで5番手に浮上すると、一気にトップ争いの中へ入り込む。しかし加来と順位を争うCar No.23一條選手も負けじと最終コーナーで加来のインを突いてポジションを取り戻す。順位を落とした加来の背後にはCar No.26高野選手が迫り、6Lap目の1コーナーでは高野選手にインを奪われ7番手にポジションを落とす。トップ争いをしていたCar No.12名取選手がミスをしてしまい、一気に順位を落とし、加来も名取選手をかわして6番手に。大混戦のトップ争いは大きな集団となり激しさを増していく。8Lap目の3コーナーで1台パスして5番手に浮上。しかし名取選手にかわされ6番手と、トップ争いの集団は一進一退の様相を繰り広げた。17Lap目の3コーナーでバランスを崩した加来は一気に11番手まで順位を落としてしまった。そして20Lap目の3コーナー進入でCar No.31皆木選手のインを突こうとしたところ、接触してしまい皆木選手のリアに乗り上げるような格好となり着地。最後尾まで順位を落としてしまいレースに復帰。しかし、加来のマシンは足回りに大きなダメージを受けてしまい、もはや戦える状況ではなく、大幅にペースを落としながらもチェッカーを受けた。
全日本カート選手権 第2戦
レース当日、天候は晴れて気温もグングンと上昇し始める。公式練習の10分間で加来はマシンの最終的なセットを確認し、路面状況に合わせながらドライビングをアジャストしていく。真原はセッション途中でタイヤ交換を行い決勝レースを見据えたマシンの準備を行った。続くタイムトライアル。FS125クラスは21台の混雑するコース上でアタックのポジションを見つけながら、加来は周回を重ね9Lap目に0’36.865をマークして5番手のポジションを獲得した。続くパンサークラスの真原はコースイン直後からタイムアタックを開始し、0’38.458を記録するも、Car No.30己野選手が0’38.426と僅差で真原を抜いてトップタイムをマーク。予選ヒート、決勝レースに向けてタイヤを温存した真原は再アタックはせず、フロントロー2番手のポジションから予選ヒートに挑む事となった。
お昼のインターバルに加来のマシンをチェックし、トラブルの原因を修復して加来を決勝レースに送り出す。マシンを16番手グリッドに並べた加来は、ここからの追い上げを誓いローリングスタートを開始する。ここでも隊列は整わずスタートディレイ。2回目のローリングでスタートが切られ、加来は1コーナーから2コーナーにかけて、混雑するラインを避けながら順位を3つ上げて13番手に。更に6コーナーからモナコヘアピンにかけてコースアウトするマシンもあり、オープニングラップは11番手で終える。しかし背後にはCar No.28佐藤選手が迫る。2Lap目の3コーナーで前車をパスするも、佐藤選手にインを刺され先行を許してしまう。それでも2Lap終了時点では9番手まで浮上して更なる順位アップのチャンスを伺う。7Lap目の6コーナーで1台パスして8番手にポジションアップ。13Lp終了、14Lap目の1コーナー進入直後から加来のマシンにトラブルが発生しペースが落ち始めた。加来はキャブレターの調整などでマシンの回復を試みるも、追い上げるペースを取り戻すことは出来ず、背後から追い上げるマシンを抑え込むのがやっとと言う状況となってしまった。それでも諦めずにライバルと競り合うが、マシンには戦うスピードが残っておらず順位を落としてしまい、27Lapのレースを14位で終えた。トラブルの原因は特定出来ず、今後のレースに向けて課題が残る結果となった。
この日最後のレースとなったパンサークラス。真原はポールポジションからローリングを開始し、レースを引っ張る。オープニングラップはトップのポジションを守りホームストレートに戻ってくる。2番手にはCar No.1石谷選手が真原の背後に迫る。2Lap目も石谷選手を抑え込むが、6コーナーの進入で石谷選手にインを刺されパスされるものの続くモナコヘアピンでインを刺し返し再びトップの座を奪い返した。しかし石谷選手はホームストレートで真原のスリップを使い1コーナー進入で再びインを刺しにかかり、併走したまま2コーナーに向かうも、2台揃ってコースオフを喫してスピンしてしまう。真原はコース復帰する際にアクセルワイヤーが引っかかってしまい、マシンのコントロールを失ってしまい、後続から来たCar No.31藤堂選手のマシンと接触してしまい、大きなダメージを負ってしまった。真原は再スタートを試みるも、とてもレースを戦える状態では無くなってしまい、マシンをピットへ戻してレースを終える事となった。
NTC CUP
パンサークラスの予選ヒートが始まる前に雨粒が落ちて来たが路面を濡らす程では無くドライコンディションでタイムスケジュールは進行する。5番グリッドからローリングスタートを切った真原はマシンに若干のトラブルが出てしまったようで、上手くスタートで加速できず後続からのマシンに飲み込まれてしまい、2コーナー立ち上がり時点で8番手まで順位を落としてしまった。しかし6コーナー進入で1つポジションを回復。しかしエンジンの調子が悪いのか、真原はキャブレターを調整しながらの走行で苦戦する。それでも3Lap目の3コーナーで前車をパスして6番手にポジションアップ。6周目の2コーナー進入で前のマシンをパスするべく仕掛けるも、軽く接触してスピンを喫し、コースを外れて最後尾まで順位を落としてしまった。直ぐにコースへ復帰して周回するもマシンの調子は戻らず、チェッカーを受けること無くマシンをパドックに戻す事となった。X-30クラスの予選ヒートを9番グリッドからスタートした加来だが、ポールポジションのCar No.1佐藤選手が
スタートをミスし、1コーナー進入手前で他のマシンと接触。後続は混乱したが、加来はポジションをキープして2コーナーを立ち上がる。6コーナー立ち上がりではラインをクロスさせて順位を上げて6番手に浮上した。5Lap目の3コーナー進入で前車をパスして5番手に浮上し、トップ集団に食らいつく。12Lap目の1コーナー進入で前車をパスして4番手ポジションに浮上した。しかし、トップ3台との間隔は大きく4位でチェッカーを受けた。
お昼のインターバルに再び雨が落ち、午後最初の決勝レースカテゴリーで路面は完全にウエットとなった。しかし、雨は降ったり止んだりを繰り返し、ピンポイントの天気予報を随時確認しながら、ウエットセットの準備も行い、ギリギリまでマシンセットの判断を待った。この間、真原のマシンは不調の原因を取り除くべく、エンジンを交換し、加来のマシンも決勝に向けて若干のセット変更を施した。早いタイミングで雨は止み路面はみるみる乾き、パンサークラスの決勝は完全なドライ路面に回復した。予選ヒートでチェッカーを受けられなかった真原は最後尾ポジションからのローリングスタートとなった。スタート直後の1コーナーで1台パスし、その勢いのまま6コーナー立ち上がりで2台をパス。そのまま追撃の手を緩める事無く2Lapに。4コーナー立ち上がりで1台のマシンがスピン。上手くラインを取った真原は3台のマシンをパスすることに成功。2Lap終了時点で11番手に浮上した。しかしマシンの状態が完全ではないのか、10番手のマシンとの差を詰めるのに時間がかかってしまう。5Lap目のモナコヘアピンでCar No.77若林選手をパスして10番手にポジションアップした。そして13Lap目の6コーナー進入でCar No.7吉川選手をパスして9番手となった。しかし最終Lapの1コーナー進入で吉川選手にインを刺されて順位を入れ替えるも、6コーナーで再び吉川選手を抜き返しでポジションを回復。そのままチェッカーを受けた。
この日最後のレースとなったX-30クラス。加来は4番手ポジションからローリングを開始するが隊列が整わずスタートディレイとなり再度ローリングラップに突入。しかし、また隊列が整わず2Lap目のローリングとなった。3回目でレーススタートが切られると加来は一気に加速し、1コーナー立ち上がりで2番手、3番手のマシンのインを突いて2コーナーへ進入。2台をかわして2番手ポジションに浮上したが、6コーナー立ち上がりでCar No.9今川選手にかわされて3位へ順位を落とす。さらにモナコヘアピンでCar No.17皆木選手にインを刺されて4番手に戻ってしまった。そして背後にはCar No.11布施選手がピタリとつけて加来を猛プッシュする。加来も必死に布施選手を抑え込むが、4Lap目の6コーナーで布施選手の先行を許してしまう。更に後方からはCar No.18関根選手が加来に猛チャージをかけ、7Lap目から2台の接近戦が始まった。各コーナーでチャンスを伺いながら順位を入れ替え激しいバトルは続き、上位4台との間隔は広がる事となってしまった。残り3Lapで4位の後方まで差を詰めたが仕掛けるまでは届かず、5位でチェッカーを受けた。
もてぎカートレース
今シーズンから、もてぎカートシリーズのパンサークラスも他のクラス同様、スタンディングスタートからローリングスタート方式が採用され、真原は決勝第1レースのフォーメーションラップを引っ張る事となる。
タイヤに熱を入れながらセカンドポジションのCar No.3石井選手をけん制する。クリーンなスタートが切られ、真原はポジションをキープしながら、1コーナーに飛び込んで行く。5コーナー進入で石井選手が真原のインを刺しポジションを入れ替えるが、クロスラインを取った真原は直ぐにトップポジションを奪い返す。2Lap目の1?2、3?4コーナーで真原の背後にピタリと着けた石井選手が真原に遅い掛かろうとするも、真原も上手いアプローチを取りこれを阻止する。4Lap目の5コーナーで再び石井選手が真原のインを刺してトップに浮上するが、真原は冷静に石井選手の動きを見て、5Lap目の3コーナーで石井選手のインを刺して再びトップポジションを奪い返す。その後は真原が石井選手との差を保ちながらレースをコントロールする。そして最終ラップに再び石井選手がペースを上げて真原に仕掛けようとするが、上手くブロックラインを使いながら石井選手の猛追を押さえ込みトップチェッカーを受けた。
続いて行われたX-30クラス予選ヒートAグループ。タイムトライアル奇数順位のマシンがAグループ、偶数順位のマシンがBグループというように再度グループ分けが行われ、加来は15番手でAグループ8番グリッドからの予選ヒートとなった。ローリング1周は隊列が整わずミススタートの判定となり、再度ローリングラップの後にスタートが切られた。加来は1?2コーナーの間で1つ順位を上げて7番手に。トップ2台がバトルをしながら3位以下のマシンを引き離しにかかり、3番手争いが7位の加来までの5台となる展開で予選ヒートは続く。しかし4Lap目以降、加来のマシンは少しづつ離されていく。どうやらマシンセットが路面コンディションとマッチしておらず苦しい走りとなっていた。それでも加来は前のマシンに追い着こうと必死に追い上げるが、順位が変わる
ことはなく、そのまま7番手で予選ヒートを終えた。今回のX-30は予選落ちが出るほどの出走台数のため、各グループの上位14位までが決勝ヒート進出を決め、以下のマシンはセカンドチャンスヒートに出場。その上位6台が敗者復活という形で決勝ヒートに駒を進めることができる。
お昼のインターバルで、マシンのセット変更を希望する加来と光貞監督、後藤メカでミーティングを行い、大きくマシンセットを変更することを決断。一方の真原のマシンに大きな問題は無くそのまま決勝第2レースに挑む。決勝第1レースでトップチェッカーを受けた真原だが、レース中のベストラップの順位が第2レースのスターティンググリッドとなり、ベストラップをCar No.3石井選手に奪われてしまった真原のグリッドは2番手ポジション。第1レースに引き続き、石井選手との一騎打ちとなる様相。1周のローリングでスタートが切られ、真原は石井選手に襲いかかる。しかし石井選手はポジションを守りトップで2コーナーを立ち上がる。2番手、真原の背後にはCar No.14田中選手がピタリとつけ真原のインをうかがう。オープニングラップの田中選手とのバトルの間にトップの石井選手との差が少し開いてしまった。3Lap目のバックストレートでは田中選手が真原に並びかけ、3コーナ
ーで仕掛けようとするが、真原はこれをかわしてポジションを守る。4Lap目からは真原がファーステストラップを連発し田中選手との差を少しづつ離しにかかり、トップを行く石井選手を追いかける。周回を重ねる毎に石井選手との差は確実に詰まっていき、ファイナルラップには石井選手に追い着いたが、パスすることは出来ず2位でレースを終えた。
そしてX-30クラスの決勝ヒート。6台のマシンが予選で敗退し決勝進出は34台のフルグリッド。ローリングラップは長い隊列となり最終コーナーを立ち上がった時に隊列後方、数台のマシンがクラッシュするアクシデントが発生。13番手からスタートの加来に影響はなく、改めてローリングラップとなった。しかし、なかなか隊列が整わずに3周のローリングラップの後にスタートが切られた。加来は上手くタイミングを合わせ好スタートを切りバックストレートでは10番手までポジションを挽回。しかし15番手あたりまでは各所でバトルが展開されており一進一退の攻防戦となっていた。加来も一旦は12番手まで順位を落とすものの、チャンスを伺い隙あらば前のマシンに勝負を仕掛け、1つ、また一つと順位を上げていった。レースも残すところ5Lapとなった時点で加来は8番手のポジションとなっていた。そして8番手ポジションで迎えたファイナルラップ。そして8番手で迎えたファイナルラップ。上位のマシンが10コーナーでコースアウトを喫して、加来は7番手でレースを終えた。
NTC CUP
そしてパンサークラスの予選ヒートが始まる直前から雨が降り出し、コースも少しづつ濡れ始めた。まだレインタイヤを使うほどのコンディションでは無いために全車スリックタイヤでのスタートとなる。しかし路面は雨の影響で滑りやすく、ローリングラップが2周行われてからのスタートとなった。真原は上手くスタートのタイミングを合せ1コーナーで4番手、更にCar No.6山下選手のインにつけて2コーナー進入でパスするも、滑るマシンをコン
トロールしている真原のインサイドをCar No.77若林選手に刺されてしまい4番手をキープ。3コーナーから4コーナーにかけてCar No.27原本選手にかわされてしまい5番手に。続く6コーナー立ち上がりで若林選手がスピンを喫したが強引に直後にいた真原の前に出るべくコースに戻ってきたため、真原は行き場を失いなす術もなく若林選手のマシンに乗り上げる形でクラッシュ。すぐにコース復帰をするものの、足回りにダメージを受けていたため、そのままピットへ戻り予選ヒートを終えてしまった。
X-30の予選ヒートは完全にウエットとなり、短い時間の中でマシンをウエットセットへ変更して予選に臨む。雨足も強く、路面コンディションはヘビーウエットの状態でスタートが切られた。加来は1コーナーのラインをイン側にとりトップのポジションを狙うが順位は変わらず3番手をキープ。6コーナーではCar No.1佐藤選手が加来のインをつき並びかける。モナコヘアピン進入から最終コーナーにかけては加来とサイドバイサイドの展開となるがホームストレートに戻る時には佐藤選手の先行を許し4番手にポジションを下げる。1コーナーから2コーナー、3コーナーと、佐藤選手とのバトルを展開するが、後方より追い上げてきたCar No.21武井選手にかわされ5番手に。コースは所々に水たまりができるほどのコンディションで各マシンとも慎重に予選を進めていく中、5Lap目のモナコヘアピンで前を行くCar No.1佐藤選手とCar No.17皆木選手が接触し、佐藤選手がスピンして順位を下げてしまう。その間に加来は4番手にポジションを戻しで前を追うがそのままの展開で4番手となった。
お昼のインターバルを挟み、パンサークラスの決勝ヒートが始まった。雨足の強さは変わらずコースはヘビーウエット。レース周回数は15周から10周へと減算された。ローリングラップがスタートするが、Car No.4岡澤選手がグリッドから発進できずコース外へマシンを出される。これによりローリングラップがもう1周追加されスタートの仕切り直しとなった。しかし、隊列が整っていなかったのか、スタートディレーとなり、更にローリングラップとなったが激しい水しぶきが視界を遮り、スタートシグナルも前車からのスタートディレーの合図(手を挙げる)も確認できない状況のマシンがいて1コーナーから2コーナーにかけてはかなり混乱した状況となり、真原も2コーナーで他のマシンと接触してスピンを喫してしまう。この際にエンジンがストールしてしまいレース復帰に多少手間取るも、最後尾でスタートを切った。前を行くマシンとの差はかなり大きく、1台でもパスするべく真原はプッシュするがコンディションが悪くペースが思うように上がらず、徐々に差を詰めるものの順位を上げることはできずレースを終えた。
この日の最終レースとなったX-30の決勝レース。X-30クラスも17周から11周に周回数は減算となり1周のローリングでスタートが切られた。加来は少し慎重にスタートし過ぎたのか、後続から来たCar No.1佐藤選手、Car No.8色川選手にパスされ1コーナーを立ち上がった時点で5番手にポジションを落としてしまう。しかし加来は、レース前週の練習でウエットコンディションを走りこんでおり自信を持っていた。冷静にライバルの動きを見ながら、勝負
を仕掛けるタイミングを見る。2Lap目のホームストレートでCar No.21武井選手をかわして4番手にポジションを上げる。3Lap目の3コーナー進入でCar No.5青山選手をパスして3番手に浮上すると、Car No.1佐藤選手とCar No.8色川選手の背後につけトップ争いに加わる。そして5コーナーの水たまりに足元をすくわれた色川選手がスピン。これをかわすと佐藤選手との一騎打ちと様相が変わる。3Lap目の6コーナーで佐藤選手に並びかけ、この後は激しいバトルを展開する形となった。5Lap目の1コーナーで佐藤選手のインを突きトップに浮上すると、徐々に差を広げて行き安定したペースで周回を重ねていった。レース終盤は追い上げてきたCar No.17皆木選手と佐藤選手の2番手争いの展開となり加来にとっては少し楽な展開となり、そのままトップチェッカーを受けた。開幕戦で優勝を飾り加来にとってもチームにとっても、良いシーズンのスタートを切る事となった。
